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尿検査における採尿方法について

こんにちわ☀️
日に日に秋が深まる季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか🍁
皆さんはワンちゃんネコちゃんの普段の尿の状態を気にして見られることはありますか?
尿検査は簡単な検査ですが、尿石症の診断や腎機能の評価のためにとても大切な検査です。
そして、犬猫の尿検査の精度は採尿方法で変わることが分かっています。
今回は採尿方法についてお話ししたいと思います!
採尿方法には、自然排尿、カテーテル排尿、膀胱穿刺採尿、圧迫排尿が主に挙げられます。
この中でも、今回は犬猫において主流な採尿方法になっている穿刺採尿についてお話ししたいと思います。
穿刺採尿はエコーガイド下で膀胱に細い針を刺して尿を直接採取する方法です。
膀胱はお腹の一番腹側にあるため、ある程度の尿が溜まっていれば数秒から十数秒で安全に採尿可能です。針を刺すと聞くと痛そうに思いますが、圧迫排尿やカテーテル排尿に比較すると痛みや動物への負担がより少ない採尿方法と言われています。
また、その他の大きなメリットとしては正しい尿の評価が可能であるということです。
膀胱穿刺以外の採尿方法では動物の陰部を通過したものを採尿するために雑菌や微量なタンパク質が尿中に混入することがあります。穿刺採尿では直接、膀胱から尿を採取するため、雑菌やタンパク質の混入がほとんどありません。
そのため、細菌培養検査や腎機能評価は穿刺採尿によって採取された尿が適切とされています。
しかしながらデメリットもあります。
膀胱の尿量が少なくて膀胱の膨らみ方が小さい場合や、じっとしていることが難しい子の場合は、この採尿方法は行えません。
そのような場合は、しばらく排尿させていない状態で再度来院いただくか、専用の採尿棒(ウロキャッチャー)を飼い主様にお渡ししますので、ご自宅で採取していただいた尿を検査します。
当院では穿刺採尿での尿検査を積極的に実施しております。
とくに腎機能評価のための尿検査は穿刺採尿による尿検査が必要となりますので、検査をご希望の場合はワンちゃんネコちゃんがしばらく排尿していない状態を確認した上でご来院ください。
看護師:広田
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